キッチン空間が単なる調理の場所からみんなが集まる場所へ変わってきたということは、何度もお伝えしてきたとおりです。ただ、スペースには限りがあります。
その中でご自身やご家族が使いやすいキッチン空間とはどんなものなのでしょう。
今回は、標準的なキッチン空間の広さについてお伝えしたいと思います。
キッチンの標準的な広さは4.5畳程度だとされています。
ダイニングキッチンだと8~12畳、LDKと一体となったワンルームタイプだと14畳以上を目安とするとよいでしょう。
もちろん、これは標準的な目安で、キッチンセットのレイアウトパターンなどによっても違ってきます。キッチンには常にひとりで立つのか、ご夫婦やお子さんと一緒に料理するのかなどによって、通路の広さやキッチンセットのレイアウトも変わってきます。
「【キッチンの基礎知識05】- 壁付型・ペニンシュラ型・アイランド型キッチンの特徴って?」でそれぞれのメリットなどを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
カウンタートップの後ろのスペースは人が通ることもありますし、しゃがんでモノを取ったりすることもあるので、狭すぎるとスムーズな動きができません。 この場合、通路は60㎝~110㎝を目安とすればよいでしょう。
カウンタートップが2列に並ぶⅡ列型やU字型の場合も同様に60㎝~110㎝を目安としてください。広すぎると振り返っての作業がしづらくなりますし、ほんの1,2歩の違いが毎日の作業となるとストレスになります。
キッチン内の導線については、【キッチンの基礎知識07】キッチンの「ワークトライアングル」って?も参考になさってください。
2人以上で作業をすることが多いご家庭では、上記の60㎝~110㎝よりやや広いほうが使い勝手がよいでしょう。この場合は90㎝~120㎝が目安となります。
たとえば、キッチンを四方から囲めるアイランド型にしたりなど、スペースと人数に合わせて使いやすいキッチンのタイプを選ぶことも大切です。