契約が終わると、いよいよ取り決めた工期実際の工事が始まります。
それまでにもいろいろと準備しておくことがあるので、今回は工事までにやっておきたいことについてお伝えします。
まずは、いつから工事が始まるのか、どんな工事がいつ行われるかを把握しておきましょう。「工程表」は、工事のスケジュールを記したものです。事前にリフォーム会社からもらっておくようにしましょう。
全体スケジュールのほかにも、朝何時から始まり、終わるのは何時頃かといった1日のスケジュールや工事を行わない休日はいつかということも工程表で確認しておきましょう。工事の間の自分のスケジュールを立てるのに必要となります。
工事が始まると、騒音はもちろんホコリやニオイのほか工事車両や多くの人の出入りなど、何かと近隣には迷惑をかける場合があります。ご近所トラブルを避けるためにも事前にきちんと挨拶をしましょう。
基本的には、工事の説明と挨拶のためにリフォーム会社が近隣を回ります。そちらに同行してもよいですし、それより前にご自身であいさつに伺い、後日リフォーム会社の担当者が工事について説明に来る旨を伝えておくと、より丁寧な印象を持って頂けます。
戸建て住宅であれば向いの3軒、裏の3軒、両隣の2軒が基本です。
マンションは、上階の3戸、下の階の3戸、両隣の2戸となります。マンションの場合は、建材などを運ぶエレベーターや階段の近くのお宅にもあいさつしておくとより丁寧です。また、管理組合には事前に管理規約にあっているかなどの確認をとっておきましょう。
リフォーム会社のほうで粗品を用意している場合があるので、相談してみましょう。大がかりなリフォームや工期が長い場合は丁寧にしておいたほうがよいでしょう。菓子折りや日用消耗品(洗剤やタオルなど)で500円~1000円程度のものが一般的です。
工事箇所にあるものはすべて片付けておきましょう。たとえば、システムキッチンの入れ替えであれば、中のものはすべて取り出しておかなければなりません。
あまりにモノが多い場合、期日までに自分でできないようなら、リフォーム会社から業者を紹介してもらえる場合もあるので相談してみましょう。断捨離をしてモノを減らすのにはリフォームはよい機会です。なるべく計画的に片付けの期間を取って、この際不要なものは捨てるか、フリマアプリに出すなどして、整理しましょう。
設備機器や建材がスムーズに搬入できるように、なるべく邪魔になるものは片付けておきましょう。貴重品や割れやすいものは、違う部屋に移動させたり、保管場所がなければトランクルームなどを利用して、一時保管するのがよいでしょう。
LDK全体などリフォームの範囲が広い場合は、毎日の生活スペースについても考える必要があります。食事をとる場所のほか、くつろぐ場所を考えてテレビやソファを移動・配置しておくなど、「いざ、工事が始まったら生活が不便すぎる!」ということがないようにしたいものです。暮らしながらのリフォームの場合は、リフォーム中の生活をイメージしておくことが大切です。