自分のペースで好きなことを仕事にできるのが、自宅で開く教室。「サロネーゼ」とも呼ばれ、憧れる方も多いでしょう。料理好きが高じて料理教室を開きたい!そんな方も多いはず。料理を教えるのに最適なキッチンづくりのポイントをご紹介します。
キッチンは、オープンな広い空間でのアイランド型をおすすめします。
アイランド型では、周りをぐるりと生徒さんが囲めるので、手元がどの角度からもよく見られ、一緒に作業するのにも便利です。
スペースに余裕があれば独立型キッチンでもよいでしょう。ただ、数人が同時にキッチンに立つ余裕のある広いスペースが必要になります。独立スペースの場合も、アイランドカウンターを設けておくと作業スペースが広がり便利です。
料理にこだわる方は、直火で調理できるガスコンロを使うことが多い傾向があります。ガスコンロを導入するほうがわかりやすく指導できるかもしれません。家庭用ガスコンロは幅60㎝のものが一般的ですが、75㎝のワイドタイプにすると生徒の方々に手元を見せやすくなります。
IHヒーターも進化し、鍋ふりができるものや、大小の鍋を3つ、4つと同時に加熱できるフリーゾーンタイプのものなどが登場しています。安全性も考慮してIHヒーターを導入したい場合は、新しい機能にも注目してみましょう。
また、オーブン(オーブンレンジ)はいろんな料理を作るのに必須です。グリル料理やお菓子、パン、ピザなど料理の幅も広がります。それなりの大きさのものが必要となるので、ビルトインタイプのものを選ぶと置き場所を取らず、すっきりと収めることができます。
料理教室には調理道具はもちろん、食器なども多く必要となり、さらにフードプロセッサーやミキサーなどのキッチン家電も必要になります。
教室用のものは普段ご家庭で使うものと分けておくために、床から天井まである大型収納を専用に設けておくと便利です。大型収納はキッチン空間の大きな面を占めるので、キッチン本体やダイニングとのコーディネートも考えましょう。
冷凍冷蔵庫は大容量の400リットル以上で6ドアタイプなど大型を検討したり、2台置いて、1台を食材の保存用、もう1台を出来上がったものを冷やしておくもの用として分けて使うと便利です。
最近では、出来上がった料理をSNSにアップしたい生徒さんも多くいらっしゃるでしょう。せっかくならキッチンカウンターやダイニングテーブルの質感にまでこだわるなど、キッチンまわりのインテリアや照明にも気を配って、フォトジェニックな一枚が撮れる空間づくりを目指してはいかがでしょうか。
自宅で料理教室を開くということは、ご自身のライフスタイルを見せることにもつながります。
生徒さんたちにとっては、料理を教わるだけではなく、インテリアのヒントや収納のコツなどが発見できる場所。通うのが楽しみになるような空間づくりを目指しましょう。