浴槽(バスタブ)の汚れは、皮脂や石鹸カスが混ざったものです。放っておくとどんどん取りにくくなるので、毎日のお手入れが大切です。「その日のうちのひと拭き」を心掛けると、後々のお掃除がラクになります。
最後に入浴した人が「ひと拭きお手入れ」をしておくことが、汚れを溜めないポイントです。
入浴後はすぐにお湯を抜き、浴槽がまだ温かいうちにシャワーで流しながらバスブラシか水垢取りダスターで軽くこすって湯垢を落とします。
タオルやふきんで水を拭いておきましょう。水気を残さないことがカビ対策にもなります。
排水口に溜まったゴミや毛髪も取り除いておきましょう。
浴槽の困った!① ザラザラしてきた
白い斑点状の汚れや、白くてザラザラした汚れがついてしまったら、以下の手順でお手入れしてください。
◎Step1)ブラシ+液体クレンザーで洗う
バスブラシに液体クレンザーを少しつけ、軽く擦りましょう。液体クレンザーは粒子が細かく、浴槽に傷をつけないためです。浴槽の素材はプラスチック製が多いため、粉末クレンザーを使うと表面を傷つけ、その傷に汚れが入り込むと落とせなくなることがあります。
◎Step2)洗い流す
シャワーでしっかり汚れと洗剤を洗い流しましょう。
◎Step3)水滴を拭く
水分が残っているとカビの元になります。
【浴槽の材質と汚れ】
一般的な浴槽の材質は、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)と人造大理石が主流となっています。どちらも光沢が美しいうえ、お手入れも簡単ですが、あまりゴシゴシ擦りすぎるのは禁物。優しく扱いましょう。
浴槽の汚れには、上面部に付く白い斑点状の汚れ(水垢)と浴槽の内部に付くザラザラとした白い汚れがあります。後者は石鹸や脂肪分が水分中に含まれるカルシウなどと反応してできたもの。これらの汚れは、毎日落とし切ることが大切です。
浴槽の底や排水口の周りに茶色のシミができることがあります。これは浴槽や排水口の金属についた水滴の中の鉄分が酸化してシミついた「もらい錆」です。歯ブラシに歯磨き粉をつけて、優しく擦り取りましょう。
1)使ってはいけない洗剤・道具がある
塩素系アルカリ系洗剤、カビ取り用洗剤、粒子の洗いクレンザーは避けましょう。傷をつけたり、変色・退色させる恐れがあります。研磨剤入りスポンジや金属たわしも表面を傷つけてしまう恐れがあるので、使用は控えてください。
2)浴槽内でつけ置き洗いはしない
浴槽内に洗剤を入れて、浴室の小物や毛布などの大きなもののつけ置き洗いをするのはNGです。浴槽が変色したり光沢がなくなることがあります。
3)洗剤の湿布をしたままにしない
頑固な汚れには、洗剤を含ませたシートを湿布する方法も有効です。ただ、長時間の放置は、洗剤で浴槽を変色させることもあります。他のことをしていて忘れていた、なんてことにならないように注意しましょう。
4)硫黄分の入浴剤は使わない
硫黄分や塩分、鉄分を含む入浴剤は浴槽を傷める可能性があるので、使用を避けましょう。また、温泉水にもさまざまな成分が悪影響を及ぼす場合もあります。入浴後、しっかりと洗うことが必要です。
5)ヘアピンやカミソリを放置しない
浴槽の縁に部屋ピンやカミソリを置きっぱなしにしていませんか? これももらい錆の原因となります。錆びやすいものは浴室に放置しない、水分をきちんと拭き取り乾かしましょう。