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【キッチンのパーツ選び03】- 水回り編;シンクと水栓

扉材やワークトップがキッチンの全体の印象を決めるならば、シンクや水栓はそのアクセントとなる重要なパーツです。ほかのパーツ同様、機能性・清掃性はもちろんのこと、デザイン性・インテリアとの調和が求められることも増えてきました。

シンクも水栓もいろんな機能や色、素材があります。

シンクは使い方を考えた「サイズ」「素材」選びから

シンクは「流し」とも言われ、水回り作業の多い調理の中心となる場です。以前はサイズと素材選びが中心でしたが、より家事をラクにするためのシンクがメーカーごとに開発されており、特徴もさまざまで、選択肢が広がっています。

大きめシンクは作業場を兼ねる

シンク選びのポイントのひとつは「サイズ」です。

システムキッチンのシンクは、幅が50㎝~のコンパクトサイズから、主流となっている70㎝~サイズ、さらに大きめの80㎝~サイズを備えているキッチンもあります。キッチン本体の間口寸法やキッチン空間の広さに合わせて、作業スペースが確保できるかを考えてサイズを選びましょう。

「シンクまで調理場として使う」という発想から、大きなシンクの上にスライドして動かせるまな板や作業用プレートを組み込んだものも登場しています。

水洗いした野菜をそのままシンク上のまな板で切ったり、粉の飛び散りが気になるフライの衣付け作業もシンク内で行えます。

シンク内のプレート上が調理スペースにもなります.

また、シンク内でスライドを2重、3重に配置した「立体シンク」もあります。調理作業は上段で、お湯の飛び散りが心配な茹でこぼし作業などは下段で行えます。シンクに直接モノを置かずに作業できるので、衛生的にも安心感があります。

下のスライドが左右に移動し、水や粉類などの飛び散りが気になる作業が行えます。

各所への手の届きやすさは「奥行き」「深さ」も関わってきますので、ショールームで実際に立って無理な動きにならないかなどチェックしてみましょう。

素材選びはインテリアとのコーディネートを考えて

オープンキッチンでは特に求められるのがキッチンのデザイン性です。シンクも重要な役割を占めます。

シンクの素材は、「ステンレス」「人造大理石」が主流です。ステンレスは、汚れやサビ、キズに強く、やわらかい素材なので食器などをキズつけにくいというメリットがあります。人造大理石はともに天然の大理石より安価で加工性も高く、それでいて高級感があるところが人気です。

シンクとワークトップの継ぎ目がないシステムキッチンだと手入れもしやすいです。

その他、クオーツストーン(90%以上の水晶と樹脂で構成)もワークトップ同様にシンクにも用いられてきました。また、海外のキッチンでよく見かけるホーローシンクもあります。

以前は、ワークトップとシンクを同じ素材で合わせることも多かったのですが、ワークトップの色や素材が多様になったこともあり、異素材の組み合わせを楽しむこともできるようになりました。

異素材の組み合わせ。シンクをブラックにすれば流行のモノトーンキッチンになります。スクエアな形のシンクも人気です。

清掃性・静音性もチェック

一日の終わりには掃除を終え、清潔に保ちたい場所ですので、お掃除のしやすさも重要なチェックポイントです。汚れがつきにくくサッと水で流せる「お掃除しやすい加工」は当たり前になっていますが、各種の工夫をじっくり比較検討しましょう。

ヌメリが気になる排水溝ですが、環境問題を考え、ゴミを溜めないよう、浅い形状のものが主流になっています。

キッチンとリビングの距離が近づいたオープンキッチンでは、水の音が響かないのも大切なポイントです。特にステンレスシンクはシンクにあたる水音が気になりますが、音に配慮した静音性の高いシンクもあるので、選ぶの際のチェックポイントのひとつとしておきましょう。

機能性、デザイン性ともに選択肢が増えた水栓

シンクとともに選びたいのが水栓(水栓金具)です。調理時以外にも水を飲んだり、手を洗ったり、掃除に使ったりと使用頻度はかなり高い存在です。水栓も、機能性・デザイン性ともに選択肢が増えています。水栓選び、自分らしいキッチンづくりのアクセントにしてみてください。

キッチン水栓の種類

レバーひとつで水温と量を調節できる「シングルレバー水栓」が主流です。

左右のレバー操作で温度調節、上下操作で量を調節できる水栓です。その中でも、いろんな機能を備えた水栓が登場しています。

シャワー、泡沫…吐水方法にも違いがあります

シャワー水栓は、広い範囲に水が当たるので皿や野菜などの洗い物が時間短縮でき、節水にもなります。さらに水流に細かい気泡を含ませた泡沫吐水ができる水栓は、水の当たりが優しく飛び散りも少なくなるのがメリットです。

シャワーの吐水幅がワイドに広がるものだと、一気に洗えてより節水になります。

吐水口がシャワーに切り替えられ、ホースを引き出して使えるタイプの水栓は、シンクの隅まで洗えてとても便利です。

センサー水栓、タッチ水栓など使いやすい機能を選ぶ

手が汚れていたり、ふさがっているときには、センサーに手をかざせば吐水・止水ができるセンサー水栓(タッチレス水栓)が便利です。汚れた手で触らないので衛生的にもよいでしょう。

タッチ水栓は、水栓本体をタッチするだけで吐水・止水ができるタイプ。手のひらが汚れていても、手の甲でトンッと軽くタッチすればよいので便利です。

センサーの反応はメーカーや機種で異なるので、ぜひ実物で試してみてください。

色や形のデザインにこだわる

水栓もいまや色や質感も豊富です。マットブラックやコッパー(銅)色、ブロンズ色など選択肢が広がっているので、キッチンインテリアのアクセントとして選びましょう。

国内キッチンメーカーでもマットブラックなどシルバー以外のカラーが選べたりと、選択肢が広がっています。

色と形で水栓がインテリアの一部になります。

水栓は形もさまざまで、これまでは「ストレートタイプ」が一般的でしたが、ガチョウの首のような曲線の「グースネック」や、直角になった「L字タイプ(スクエアネック)」も人気です。

その他、海外メーカーの水栓になるとさらに独特な形ものが多く、見るだけでも楽しくなります。

直線のフォルムはスタイリッシュな印象です。
柔らかい印象のグースネック水栓。艶消しのマットな質感がグレーのキッチンに映えます。
フレシキブルスパウトと言われるスプリング式の水栓は、手元から自在に動かせて便利なうえに見た目も存在感たっぷり。日本でもこだわりキッチンのお宅でよく選ばれています。

浄水器の導入も考えて

いまや日本でも水を買う時代。おいしくて安心安全な水をいつでも使えるように浄水器を導入するお宅が増えています。水をろ過するろ材には活性炭、セラミック、中空糸膜などさまざまな種類があるので、カートリッジ交換など導入後の手間やランニングコストと含めて、しっかりと比較検討して選ぶことが大切です。

省スペースにもなる浄水器一体型の水栓が一般的ですが、ダブル水栓にしてもスタイリッシュです。

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