キッチンにはいろんなタイプがあることを「キッチンのスタイルって?」でご紹介しました。
今回は、「独立型キッチン」について詳しく解説します。
独立型キッチンは、キッチンが一部屋になっていて、リビングやダイニングとは完全に分かれたスタイルです。
「キッチン=調理をする場」として、調理器具から炊飯器などの調理家電などすべてを収められることで、リビングやダイニングには余計なものを置かずにすっきりと生活感のない空間にできます。
独立型キッチンのメリットとしては以下があげられるでしょう。
キッチンが他の居室空間と完全に切り離されているので作業に集中しやすいのが特徴です。たとえば来客時には、調理でバタバタしている姿は見られたくない、という人はお客様の様子を気にせず自分のペースで作業ができるのが安心です。多少慌ててバタバタしていても、お客様には伝わらず、くつろいでいただけるのもメリットですね。
調理のための空間なので、オープンキッチンほど見た目を気にせず、調理に必要なものをそろえておくことができます。たとえば、見た目はイマイチだけど性能のいい調理家電や、毎日ではないけれど使うことのある調理器具など、手の届く場所に出しておけることで活用する機会が増えます。片付けがどうも苦手…という人にもおすすめです。
独立した空間なので、気になる音やニオイがもれにくく、ほかの居室にいる人もそれらを気にせずリラックスして過ごせます。ソファやカーテンにニオイや油汚れが付きにくいのもうれしいですね。
リビングやダイニングから家族に話しかけられても、水の音や換気扇の音、調理の音で聞こえない、なんてこともあり得ます。また、来客の際もずっとキッチンにこもりっぱなしで、十分におもてなしできなかった、ということも。下ごしらえをしておけば、あとは簡単に仕上げられるオーブン料理などを活用してみましょう。
限られた空間を区切ってしまうのですから、キッチン、リビング・ダイニングそれぞれにある程度の広さがあるのが理想的です。オープンキッチンが空間を一体化して広く見せられるのと反対に、独立型は「キッチンだけ」で狭くなりすぎないよう、収納なども考慮した導線にしたいですね。