手軽で種類も豊富なテイクアウトや宅配フードが広まる一方、「ロハスな生活」も一般的になってきました。
ロハスとは、LOHAS(Lifestyles of health and sustainability)、つまり健康的かつ持続可能なライフスタイルという意味。健康と環境に配慮しながら無理なく自分らしいロハスな暮らしを実践している方がたくさんいらっしゃいます。
健康な暮らしを目指すうえでは、口に入るものへのこだわりも大切です。たとえば食事やおやつは手作りが基本、さらに発酵食ブームもあり、味噌や塩麹、醤油などの調味料も自家製という本格派も。そんなロハスな生活を目指すなら、キッチンも機能的なものを選びたいものです。
キッチンスタイルは、独立型でもオープンキッチンでもかまわないでしょう。スペースはなるべく広くとりたいところです。
いろんなものを手作りするとなると、作業スペースには余裕を持たせたいです。I列型なら、間口を長めにしてシンクと加熱機器の間の作業スペースを広めにとりましょう。
スペースに余裕があるならアイランドカウンターを設けたり、U字型キッチンにして効率よく作業できるようにするとよいでしょう。カウンタートップは、汚れや傷に強くガンガン使うにはステンレスがよいですが、最近では人造大理石やセラミックなどその他の素材も汚れや傷、熱に強い加工が施されており、色、デザインが豊富で、選択肢は増えています。
手作りの本格調理派なら、調理器具やストック用の保存容器、食器などはたくさんお持ちでしょう。
キッチン収納は、さまざまな調理道具を効率よくたくさん入れられる引き出し式のキャビネットがよいでしょう。 また、床から天井までの大型収納を備えておくとキッチンの見た目はすっきりします。棚板で仕切ったものや、引き出し式など収納するものを決めて出し入れしやすい形状を選びましょう。
いろいろと手作りするとなるとキッチンはフル稼働。使いやすい設備機器選びにも注目しましょう。
手作りケーキやパンなどを焼くには、オーブンは必須です。またシンプルに肉を焼くだけのオーブン料理はもちろん、ベーコンやオイルサーディンまで作る手作り派にはぜひオーブン導入をおすすめします。レンジ機能がついたオーブンレンジをビルトインで導入しておくと、家電の置き場所に困ることなくすっきりと収められます。
それぞれの特徴があるので、どちらがよいとは言えませんが、本格調理派はガスコンロを使う方が多くいらっしゃいます。手持ちの鍋がそのまま使えるので無駄もありません。
また、子育て中には安全に火を扱う調理を教える食育の一環として、あえて炎が見えるガスコンロを選ぶこともあります。
◎浄水器・整水器
より安全でおいしい水を求めて、料理や飲料用にミネラルウォーターを使うのが当たり前になってきました。家庭用のウォーターサーバーは、価格もサイズもコンパクトになり便利になりました。しかし、ウォータータンクの取り替えが必要です。
そこで、浄水器を導入して、水道水をおいしい水に変えるビルトインタイプやカートリッジ内臓型水栓を活用する方法があります。キッチン上に設置する据え置き型より見た目がシンプルですし、場所を取ることもありません。
さらに、こだわる方には、より高性能な整水器をおすすめします。
浄水器、整水器ともに水道水の不純物を除去するものですが、整水器は浄水をさらに電気分解することで整腸作用のあるアルカリイオン水(電解水素水)や弱酸性の水を作ります。アルカリ性の水でごはんを炊くとふっくら、酸性の水で麺を茹でるとコシが出ます。
ストレスなく丁寧な暮らしを楽しむというスタンスで、毎日の食事を重視して、キッチンに助けてもらいながら無理なく豊かな毎日を楽しんでください。