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【キッチンのパーツ選び01】- 扉材で印象が決まる

キッチンの印象は、キッチン本体、つまり扉材とワークトップで決まるといっても過言ではありません。

とくにオープンキッチンでは、収納キャビネットとのコーディネートはもちろん、壁材・床材との調和、さらには、ダイニングやリビングの家具たちとマッチしているか…等々、キッチンづくりのときには広い目で見て選ぶことが大切です。

今回は、キッチン本体を構成するひとつ、扉材についてお話ししましょう。

扉材は色だけでなく質感まで意識して

扉材はキッチン選びの最重要ポイントです。いわゆる「面材」とも言われ、キッチン本体の色や素材を選ぶことになります。

見た目はもちろん、清潔に美しく保てることも大切です。それに加えて、最近ではデザイン性や自分らしさ、素材感などを求めることも多くなっています。

各メーカーのシステムキッチンでは、扉材と取っ手のデザインが豊富になりデザインの幅が広がっています。さらにオーダーメイドキッチンとなると、その組み合わせは無限の可能性が広がります。

主な扉材の特徴

システムキッチンの扉材は、木質系素材のボードのうえに仕上げ材を張り合わせてつくられています。

この仕上げ材が、天然木なのか樹脂シートなのか、または塗装なのかによって、見た目がずいぶんと違ってきます。ここでは、日本のシステムキッチンでよく使われている素材についてご説明します。

【化粧シート】

樹脂製のシートを張り付けたタイプです。比較的安価で、色やデザインも豊富なため、一般的に広く採用されています。防水加工がされているので、汚れも拭きやすくお手入れも簡単。ただ、長時間水に濡れると継ぎ目などから水が入り化粧シートが浮き上がることもあるので注意が必要です。

框扉と取っ手のデザインが素敵なナチュラルイメージのキッチン。

【塗装仕上げ】

ウレタン樹脂塗料などを板に塗装するタイプです。カラーバリエーションが豊富で、壁や床などインテリアとの調和もしやすいでしょう。ツヤの加減で印象が変わり、ツヤ消しのマットなものからピカピカの鏡面塗装まで、幅広く選べます。耐久性がよく長持ちしますが、職人の手作業になることもあり、値段は比較的高価になります。

最近はマットな質感が増えていますが、高級感を求める人たちからは、鏡面仕上げもまだまだ根強い人気を誇っています。

【天然木】

キッチンにも天然木を採り入れることが多くなってきました。ナチュラルな風合いがインテリアとも合わせやすく人気です。薄い天然木を張り付けた突板でできたものや、切り出しの天然木を使ったものもあります。樹脂塗装してあるものは汚れがつきにくくなっているももの、こまめなお手入れが必要です。また、樹脂塗装がされていないものは、手跡や手垢が付いたり、水滴や油がシミになったりし易く、扱いに注意が必要です。手入れの手間も含めて、経年変化を楽しむ素材です。

ウンタートップまでナチュラルな木目に、吊戸棚は異素材を組み合わせてモダンなイメージ。
グレージュでスタイリッシュでありながら、温かみも感じられるキッチン。扉は、木目を残しつつグレーに塗装されています。
あえてざっくりとラフな木の素材感を残したり、ヴィンテージ加工されていたりと、個性的なキッチンも登場しています。

ステンレス、メラミン、ホーローなど

ワークトップ以外にもキッチン全体をステンレスにすることで、厨房のような雰囲気が出るステンレスキッチン。汚れ、ニオイがつきにくく、サビやキズにも強いうえに、シンプルでがっしりした躯体のプロっぽさが人気です。

メラミン化粧板は、メラミン樹脂と紙を重ねて成形したプラスチックの板材で、耐久性があり安価なので、キッチンパネルにも多く採用されています。印刷技術の向上で色や柄の表現力が高まっており、特に海外メーカーのメラニン素材は色柄も豊富です

ホーローは、鉄に高熱でガラス質の層を焼き付けて成型された素材です。高級感があり汚れや衝撃、熱に強いです。しかし、傷がつくとそこから水分が侵入し、サビの原因にもなります。お手入れはきちんと心掛けたい素材です。最近はウッド調やコンクリート調といったモダンなデザインも増え、バリエーションも増えています。

テンレスの躯体にストーン系の床や壁がぴったりです。

扉材の色や素材、デザインが決まったら、ぜひセットでワークトップを考えましょう。

ワークトップは、扉同様、キッチンのインテリア性を高めるのに重要なもうひとつのパーツです。

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