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【リフォームのプランニング04】- マンションリフォームの注意点

「キッチンまわりだけのリフォーム」「LDK全体のリフォーム」
では、キッチンを中心としたリフォームについてお話しました。ただ、マンションなどの集合住宅の場合は注意すべき点がありますので、いくつかポイントをご紹介しましょう。

キッチンの移動距離には限界があります

マンションでの水まわりスペースの移動は、建物の構造上、自由に動かせるわけではありません。給排水管の移動や延長がどれだけできるのかによってその可否や可能な移動距離が決まります。

特に移動の可否にかかわるのが排水管です。マンションの場合、各部屋の水まわり設備から出た排水は「排水管」を通って「タテ管」と呼ばれる建物内を縦に通る管に排出されます。タテ管までの配管は勾配がとれていないと水の流れが悪くなるため、キッチンを移動させても十分に勾配がとれるかどうかがカギになります。

A)タテ管からキッチンが近い場合、床下空間に高さがなくても勾配がつけられますが、B)のように離れてしまうと勾配がつけられません。勾配がないと流れが悪く、つまりや逆流の原因となります。C)のように床下の空間に高さがあればキッチンを移動しても勾配がつけやすくなります。

お住まいのマンションが二重床なのか直貼りなのか、床下の空間がある場合はどれくらいなのかなどを確認する必要があります。また、古いマンションの場合は配管がコンクリートに埋まっていて空間がない場合もあります。

その他、そもそもマンションによっては配管の移動や増設を禁じている場合もあるので、管理規約を確認することが必要です。

IHヒーター導入には電圧の確認を

マンションリフォームの場合、電気にも注意が必要です。マンションは全体として使える電気の最大容量が決まっていて、各戸で使える電気の容量にも限界があるのです。

すっきりとした見た目で人気のIHヒーター。お手入れのしやすさや火を使わない安全性からシニアのリフォームでも導入を検討する方が多くなっています。

システムキッチンで採用されている2口以上のIHヒーターは200Vが一般的です。特に古いマンションの場合さまざまな工事を伴う場合があります。リフォームを機にIHヒーターを導入したい場合は、まず、管理会社に連絡して確認してみましょう。

200V機器導入時の注意点についてはこちらの記事もご参照ください。

LDKリフォームの注意点

フローリングへの変更

床を畳やカーペットからおしゃれなフローリングへ変更したい。ただ、フローリングは階下に音が響きやすいため、マンションによっては住民同士のトラブルを防ぐため、厳しい場合はフローリングを禁止しているところもあります。

フローリングへのリフォームが認められている場合も、遮音性、防音性の高いフローリングの使用を条件とするなどの防音基準を設けている場合がほとんどです。裏にクッション材を貼り防音性を高めたフローリングがあるので導入を検討してみましょう。ただ、歩いたときにフワフワした感覚があるので、ショールームなどがあれば一度試してみるのもよいでしょう。

ナチュラルな風合いのフローリングは人気があります。

窓の取り替え

「アルミサッシの窓がインテリアに合わないのでおしゃれにしたい」「寒いので断熱性のある窓にしたい」と思っても、窓は窓枠、ガラスともにマンションの共用部分にあたるため勝手に変更できないのが一般的です。どうしても寒さが耐えられない、結露が気になるなどの場合は内窓(二重窓)をつけるという方法があります。

内窓イメージ。マンションは窓だけでなくベランダも共用部となり、自由にリフォームはできません。
既存の窓枠もブラインドやシェードなどを工夫すれば、LDKのインテリアとしてなじませることができます。

マンションにはそれぞれの管理規約があるので、以上に限らずリフォームを検討する際には管理規約を必ず確認、申請を行うことが大切です。また、近隣との距離がより近いので、工事の騒音や人の出入りなどによるトラブルを防ぐためにも挨拶まわりをするなどの配慮も必要です。

基本的にはリフォーム会社が相談、対応してくれますので、気になることは聞いてみるのがよいでしょう。また、マンションリフォームの実績が多い会社を選ぶのも、よい依頼先探しのポイントのひとつとなります。

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