キッチン空間の冷暖房計画は、新築・リフォームの際にしっかり立てておくことが大事です。とくにオープンキッチンでは、ダイニングを含めたキッチン空間で過ごす時間も長くなるので、快適に過ごせる温度に保ちたいところです。
今では建物の気密性や断熱性が高くなりましたが、それでも真冬の足元の冷えなどは毎日キッチンに立つにはつらいでしょう。断熱材を床下に入れるなどの工夫をしたり、コルクなどの保湿性のある床材を選んだりするのも寒さ対策になります。
ただ、キッチンの床もフローリングやタイルなどを使って見た目にこだわりたいという場合には、リビング・ダイニングからキッチンまで広い範囲で床暖房を入れるご家庭が多くなっています。最近は無垢材のフローリングでも床暖房対応のものが登場しており、熱や乾燥からくる反りや割れなどの変形を防げます。
ガスコンロやオーブンなど火を使うキッチンは温度が上がります。夏場はキッチンに立ちたくないなんて日も多いいでしょう。さらに、部屋の温度や湿度が上がると食材の傷みも早くなります。加熱機器をIHヒーターにすると、火を使わないので、室内温度は上がりにくくなる利点が生まれます。
キッチンの壁はキャビネットや冷蔵庫、レンジフードでふさがっているため、エアコンは取り付けにくい場合が多くあります。リビング・ダイニングと一体になっている場合は、うまく冷気が回ってくるようなプランを考えましょう。
キッチン空間に窓を設ければ、明るさだけでなく風の通り道を作ることができます。夏は風が通ることで少し爽やかになり、冬は温かな日差しを取り込めて、キッチンがぐっと快適になります。
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小型の冷暖房器具をキッチンに持ち込むこともできますが、足元にあるとぶつかって倒す可能性がありますす。これからキッチンづくりをするなら、ぜひ暑さ・寒さ対策も考えたキッチンにしましょう。