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【キッチンの基礎知識11】- “システムキッチン”とはどんなもの?

いまや住宅やマンションなどで標準装備となっている「システムキッチン」。リフォームの際もキッチン選びの選択肢にまず上がるのがシステムキッチンではないでしょうか。そもそもシステムキッチンとは? 詳しく知ることでよりキッチンづくりの選択肢も広がります。

システムキッチンの構成

システムキッチンとは、加熱機器、シンク、調理スペース、収納と1枚のワークトップで構成されたキッチンセットです。加熱機器はビルトインで、ワークトップにつなぎ目がなく、すっきりした見た目が特徴です。

システムキッチンのパーツ。キッチンセットの間口を決めたらパーツを選んでいきます。

同じキッチンセットでも天板が分かれて構成するものは「セクショナルキッチン」と呼ばれ、今でも賃貸アパート・マンションなどで多くみられます。

セクショナルキッチン。加熱機器はビルトインではなく据え置き型になっているものが多くあります。

では、システムキッチンのメリットとはどういうところでしょうか。

システムキッチンのメリット1:パッケージ化された安心感がある

システムキッチンは、各メーカーの中でグレードごとに商品シリーズ化されているので価格もわかりやすく安心感があります。ほとんどが対面式キッチンにも対応しており、キッチンのスタイルも自由に選べます。もちろん商品のグレードが高いほど、高機能機器や高級な素材を選ぶことができるのが特徴です。

システムキッチンのメリット2:多彩なパーツから選べる

パッケージ化されているといっても、各パーツには実に多くの種類が揃っています。加熱機器はガスコンロかIHヒーターかを選べるのはもちろん、搭載機能が違ういくつかの製品が用意されています。その他、食器洗い乾燥機をビルトインで追加することも可能です。さらにシンクやレンジフードも機能性、デザイン性重視などの志向に合わせて仕様変更できます。決まったパッケージをそのまま購入するというよりは、イージーオーダーという感覚です。

温かみのある木のインテリアにウッド調の扉を使ったキッチンが調和しています。

システムキッチンのメリット3:ショールームで実物を見られる

キッチンメーカーのショールームで実際の商品を見て、体感できす。実際のサイズ感や色味、収納への手の届きやすさなど、デザイン面・機能面を確かめることができます。色味や質感はカタログだけではなく、実際に触れることが大切です。高級感を追及しているのか、カジュアルで価格帯も抑えているのかなど、商品それぞれにコンセプトがあるので、まずはシリーズごとに比較検討するのがよいでしょう。ぜひ気になるメーカーのショールームを回りましょう。

システムキッチン以外の選択肢は?

オーダーキッチンとは?

システムキッチンの中には、「オーダーキッチン(オリジナルキッチン)」があります。こちらはイチから設計することで特別な仕様が可能になるため、キッチンこだわり派に人気です。ただ、望むキッチン像を設計者にきちんと伝えられることが大切なのと、仕上がりは設計者のセンスや知識に依るところが大きいため、依頼先選びも慎重にする必要があります。もちろんオーダーメイドなので価格は高くなります。

輸入キッチンとは?

キッチンづくりを考えるときの選択肢として輸入キッチン(海外ブランドキッチン)もあります。日本に進出している海外のメーカーもたくさんあり、ショールームを備えていて実物を見られるところもあります。

アメリカのカントリーキッチン、ドイツの機能的なキッチン、イタリアの斬新なデザインキッチン…見ていてそれだけで心が豊かになれそうですが、価格は国内メーカーよりグンとアップする可能性が高いことと、広いキッチンスペースが必要になる場合があります。アフターサービスのことも事前に確認して選ぶと安心です。

海外のキッチンからキッチンイメージづくりのヒントをもらうのもよいでしょう。

機能性とデザイン性を追求したシステムキッチン

システムキッチンはイージーオーダーと表現できるくらい、それぞれのパーツはきめ細やかな配慮がなされています。

まず、オープンキッチンが主流のいま、気になるのがインテリアとの調和とデザイン性です。昔は白やパステル系が主流たった扉材はナチュラル系が人気となり、天然木を選べるものもあります。黒やグレーといった、以前はあまり見られなかった配色も時代に合わせていち早くシステムキッチンに取り入れられています。

明るい色やナチュラル系以外にもくすみカラーやニュアンスのあるキッチンカラーが人気です。

さらに機能性の面では、使い勝手をとことん追究する姿勢があります。各メーカーは、調理中の動作や動線を研究して体への負担を減らす商品づくりをしています。たとえば扉を開く動作ひとつをとっても、よりスムーズに、音や体感に至るまで、ちょっとしたストレスでも減らすための工夫があります。

引き出しキャビネットはたっぷり入れても、軽く引き出せる工夫がされています。

また、清掃性にも優れていて、扉やワークトップ、シンクに汚れがつきにくい加工を施していします。引き出しの中も汚れが拭きとりやすいものもあります。普段は見えない場所の清掃性にも注目して選びましょう。

最近では家具メーカー系キッチンも登場し、デザイン、機能性ともにコストパフォーマンスに優れていて、選択肢が広がりました。メーカーには、日本人の台所文化や食文化などを熟知した、プロフェッショナルならではのきめ細かさを具現化しているキッチンがたくさんあります。

「システムキッチンなんてどれでも同じ」と考えること無く、ぜひ色々メーカーのシステムキッチンを比べてみることをおすすめします。

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